How to
ジャーナリングのやり方
この記事は、ジャーナリングをこれから始める方に向けて、基本の書き方を解説するものです。準備するものから、5つのステップ、やりがちなNGまで、順番にご紹介します。
各ステップには、時間の目安と書き出しの例文をつけました。読み終えたら、今日からそのまま始められます。
そもそもジャーナリングとは何か、という意味や効果から知りたい方は、先にこちらのページをどうぞ。
準備するもの
ジャーナリングに、特別な道具はいりません。用意するのは、次の3つだけです。
家にあるもので、十分です。罫線の有無も、サイズも自由です。「これに書く」と1冊決めることだけが、大切です。
書きやすいものを、1本選びます。するすると書けるペンだと、手が止まりにくくなります。
スマホのタイマーで、構いません。ただし書いている間は、通知が目に入らないように伏せておきます。
基本の書き方(5ステップ)
ここからは、基本の書き方を5つのステップで解説します。ひとつずつに、時間の目安・書き出しの例文・つまずきポイントを添えました。
全部あわせても、1回10分ほどで終わります。まずは今夜か、明日の朝にためしてみてください。
目安 — 約1分
ノートとペンを手元に置いて、ひとりになれる場所に座ります。テレビは消して、スマホは伏せておきます。
スマホのメモでも書けますが、はじめは手書きをおすすめします。手を動かして書くほうが、自分の気持ちと向き合いやすいといわれています。
道具選びに、時間をかけすぎないことです。「いいノートを買ってから」と考えると、始める日がどんどん遠のきます。今日は、家にある紙で十分です。
目安 — 5分から10分
時間は、1日5分から10分が目安です。はじめは、5分で構いません。
タイマーをセットすると、時計を気にせず書くことに集中できます。朝起きてすぐや、夜寝る前など、毎日おなじ時間帯に書くと続けやすくなります。
最初から、30分などの長い時間を設定しないことです。長すぎると負担になり、2日目から腰が重くなります。「短くて物足りない」くらいが、ちょうどいい長さです。
目安 — 約1分
書き出す前に、今日のテーマをひとつ決めます。テーマがあると、最初の1行がぐっと書きやすくなります。
むずかしく考えず、いまの自分に近いものを選んでください。
「いま、いちばん気になっていること」
「今日、うれしかったこと」
「本当は、どうしたい?」
テーマ選びで、悩みすぎないことです。1分考えて決まらなければ、「いま頭にあること」をテーマにして書きはじめて構いません。
目安 — 5分から10分(タイマーが鳴るまで)
タイマーが鳴るまで、手を止めずに書き続けます。きれいな文章に、まとめる必要はありません。
誤字や脱字も、気にしなくて大丈夫です。頭に浮かんだ順番のまま、そのまま紙に出していきます。途中で手が止まったら、「手が止まった」「何も浮かばない」と、そのまま書いてください。
「いま頭にあるのは、明日の打ち合わせのこと。うまく話せるか、少し不安。」
「今日はよく歩いて、体が疲れている。でも、気分は悪くない。」
書きながら、「こんなこと書いていいのかな」と手を止めてしまうことです。このノートは、誰にも見せません。愚痴も不安も、そのまま書いて大丈夫です。
目安 — 約2分
タイマーが鳴ったら、書いたものを軽く読み返します。「自分は、こんなことを考えていたのか」と、気づくことがあります。
気づいたことがあれば、最後に1行だけ書き添えます。この1行の積み重ねが、自己理解を深めてくれます。
「思ったより、自分は疲れていたみたい。今週は、早めに寝る。」
「不安の正体は、準備不足だとわかった。明日の朝、10分だけ資料を見直す。」
読み返して、自分の文章にがっかりしないことです。うまく書けているかは、まったく関係ありません。「書いて、気づく」ことができていれば、それで成功です。
初心者がやりがちなNG3つ
やり方そのものは、シンプルです。それでも続かなくなる方には、共通するつまずきがあります。次の3つは、避けてください。
ジャーナリングは、誰かに見せる文章ではありません。うまく書こうとするほど、本音から遠ざかります。単語の走り書きでも、箇条書きでも大丈夫です。
ネガティブな言葉が出てくると、「こんなことを書いてはだめだ」と消したくなります。でも、それこそが書き出す価値のある本音です。出てきた気持ちは、そのまま置いておいてください。
「毎日30分、必ず書く」と決めると、書けなかった日に自分を責めて、やめてしまいます。1日5分、書けない日があってもいい。そのゆるさが、いちばんの続けるコツです。
慣れてきたら:テーマの広げ方
基本の書き方に慣れてきたら、テーマを少しずつ広げてみてください。「いまの気持ち」だけでなく、過去や未来、自分の価値観にも書く範囲を伸ばしていきます。
書く範囲が広がるほど、気づきの種類も増えていきます。時間帯で、テーマを変えるのもおすすめです。
テーマをもっと知りたい方は、ジャーナリングのお題50選をどうぞ。書く習慣が心と行動にもたらすものは、ジャーナリングの効果のページで解説しています。
よくある質問
毎日でなくて、大丈夫です。書けない日があっても、やめたことにはなりません。翌日また書けば、それは「続いている」ということです。週に2回や3回でも、続けるうちに気づきは積み重なっていきます。
それで、大丈夫です。ジャーナリングは、前向きなことを書く練習ではありません。不安や愚痴も、紙に出すことで頭の中が整理されていきます。無理に明るい言葉へ、言い換える必要はありません。
ノートは、自分だけの場所に保管してください。誰にも見せない前提だからこそ、本音が書けます。読み返して役目を終えたページは、処分しても構いません。書き出すこと自体に、意味があるからです。
もっと深く学ぶ
書き方をもっと深く学びたい方には、著書『すごいジャーナリング』(サンクチュアリ出版)をおすすめします。「やりたいこと」が見つかる書き方を、1日10分から始められる形で、順番に解説した1冊です。
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