Night Journaling
寝る前ジャーナリング
1日が終わって布団に入ったのに、頭の中だけが起きている。そんな夜が続くと、休んだ気がしませんよね。
夜のジャーナリングは、その頭の中を、紙のうえに下ろす時間です。書くことは、たった数分で終わります。それでも、下ろしてから休むのと、抱えたまま休むのとでは、感じ方がずいぶん変わります。
このページでは、寝る前に書くときの3ステップと、夜だけの注意点を、『すごいジャーナリング』著者の菊地大樹がご紹介します。
そもそもジャーナリングとは何かから知りたい方は、先にこちらのページをどうぞ。時間帯を問わない基本の書き方5ステップは、やり方のページにまとめています。
朝と夜、書くことのちがい
「朝と夜、どちらに書けばいいですか」は、とてもよくいただく質問です。結論からお伝えすると、どちらが正解ということはありません。役割がちがうだけです。
朝に書くのは、これから始まる1日の方向を決めるためです。まだ何も起きていない時間なので、頭は前を向いています。
夜に書くのは、その日に起きたことを、いったん下ろすためです。1日ぶんの出来事と気持ちが手元にそろっているので、ふり返りが具体的になります。
ちなみに私自身は、朝に書く習慣を10年以上続けています。それでも夜をおすすめするのは、夜のほうが「今日の自分」をねぎらいやすいからです。がんばった日ほど、その日のうちに認めてあげたほうが、気持ちが持ち越されません。
| 軸 | 朝に書く | 夜(寝る前)に書く |
|---|---|---|
| 目的 | 今日をどう過ごすか、方向を決めます。 | 今日を下ろして、心の荷物を軽くします。 |
| 向く問い | 「今日、どんな1日にしたいか」など、これからの問いです。 | 「今日、いちばん心が動いたのはいつか」など、ふり返りの問いです。 |
| 書く量の目安 | 時間があるときは、長めに書いても大丈夫です。 | 5分から10分で切り上げるのがおすすめです。 |
| 気をつけること | 起きてすぐで、頭が働きにくい日があります。 | 書きすぎると、頭が動き続けてしまうことがあります。 |
| 向いている人 | 1日をきちんと組み立てたい方に向きます。 | 考えごとを持ち越しがちな方、夜に頭が忙しくなる方に向きます。 |
どちらか迷ったら、静かな時間をとりやすいほうから始めてください。両方やる必要はありません。朝の書き方をもっと知りたい方は、モーニングページとの違いのページも参考になります。
寝る前ジャーナリングの3ステップ
夜の書き方は、朝よりも短く、やさしくします。眠る前の時間なので、しっかり考えることより、そっと下ろすことを大事にしてください。
用意するのは、紙とペンだけです。ここでは、寝る前だけの3ステップをご紹介します。
まず、いま残っている気持ちを、そのまま紙に出します。うまく言葉にならないときは、無理に文章にしなくて大丈夫です。
私はいつも、いきなり言葉にせず、ぐるぐる、ギザギザと線から書きはじめます。「もやもやする」と思ったら「もやもやもや」とそのまま書いてしまいます。ばかばかしく見えますが、これがいちばん早く出ます。
目安は、2分ほどです。出しきったら、次に進みます。
次に、今日できたことを3つ書きます。小さなことで構いません。「朝、起きられた」「連絡を1本返した」でも十分です。
夜は、できなかったことのほうが大きく見えます。放っておくと、反省だけで1日が終わってしまいます。できたことを先に3つ書いておくと、その傾きが戻ります。
最後に、明日の自分へ一行だけ書き添えます。「あの件は、朝いちで連絡する」「今日はよくやった、明日はゆっくりでいい」。どちらでも構いません。
この一行があると、「まだ考えておかなければ」という気持ちを、紙に預けられます。布団のなかまで持ち込まずにすむので、そのまま休みやすくなります。
書き終えたら、ノートを閉じます。読み返すのは、明日以降で大丈夫です。読み返し方は、ジャーナリングのやり方のページで解説しています。
夜に書くときの3つの注意点
夜は、朝とちがって「このあと眠る」という予定があります。だからこそ、気をつけたいことが3つあります。
夜に長く書くと、頭が動き続けてしまうことがあります。5分から10分で切り上げてください。タイマーをかけておくと、区切りやすくなります。もっと書きたい日は、続きを翌朝にまわします。
いやなことを書き出すのは、悪いことではありません。ただ、そこで閉じると、いやな気持ちをもう一度なぞるだけで終わってしまうことがあります。最後に「本当はどうしたいか」を一行だけ添えて、しめくくってください。くわしくは効果が出ない書き方のページでも解説しています。
書いたあとに目がさえてしまう日が続くなら、時間をずらしてみてください。夕食のあとや、お風呂上がりでも、1日をふり返る効果は変わりません。「寝る前」にこだわらなくて大丈夫です。
眠りの悩みが続くときは
書くことで気持ちが落ち着きやすくなる、といわれています。ただ、ジャーナリングは眠りの治療の代わりになるものではありません。
眠れない状態が長く続いているときや、気持ちのつらさが強いときは、書くことよりも、医療機関や専門の相談窓口に相談してください。書く習慣は、元気なときの心の手入れとして、気楽に使っていただければと思います。
夜、何を書けばいいか
ノートを開いてから「何を書こう」と考えはじめると、そこで手が止まります。夜は特に、頭が疲れているので、問いを先に決めておくのがおすすめです。
まずは、この3つから選んでみてください。
もっと選択肢がほしい方は、ジャーナリングのお題50選に、夜のお題を10個まとめています。朝・自己分析・仕事・気持ちの整理のお題も、目的別に並べてあります。
よくある質問
どちらが正解ということはありません。目的で選ぶのがおすすめです。1日の方向を決めたい方は朝、1日をふり返って心の荷物を下ろしたい方は夜が向いています。まずは、静かな時間をとりやすいほうから始めてください。
書く量と終わり方で、変わってきます。長く書きすぎると、頭が動き続けてしまうことがあります。5分から10分で切り上げて、最後は明日への一言でしめくくると、気持ちが落ち着きやすくなります。それでも冴えてしまう日は、夕食後など、少し早い時間に移してみてください。
疲れている日は、1行で大丈夫です。「今日は疲れた」と書くだけでも、立派なジャーナリングになります。それも重い日は、お休みしてください。書かない日があっても、翌日また書けば、続いていることに変わりはありません。続け方は「続かない本当の理由」でくわしくお話ししています。
書きっぱなしにすると、いやな気持ちをもう一度なぞるだけになることがあります。吐き出したあとに「本当はどうしたいか」を一行だけ書き添えてください。書くほどつらくなるときは、無理に続けなくて大丈夫です。
もっと深く学ぶ
書く習慣をもっと深く知りたい方には、著書『すごいジャーナリング』(サンクチュアリ出版)をおすすめします。「やりたいこと」が見つかる書き方を、1日10分から始められる形で、順番に解説した1冊です。
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